第２章　実態・事例調査

　本章では、本事業で今年度行った実態・事例調査について説明する。
　学び直し講座のプログラム（カリキュラム開発、シラバス策定、ｅラーニング及びスクーリング用教材の内容の検討）を開発するにあたり、ゲーム等のコンテンツ業界における外国人材活用に関する調査を行った。調査は2種類あり、1つ目を「【調査A】ゲーム会社等における外国人雇用及び海外進出に関する実態調査」、2つ目を「【調査B】コンテンツ及びIT、情報通信系企業における外国人材受け入れ事例調査」とする。

「【調査A】ゲーム会社等における外国人雇用及び海外進出に関する実態調査」では、ゲーム等のコンテンツ業界の企業の外国人材受け入れの現状及び海外進出状況について情報を得ることを目的とし、外国人採用、待遇、役割、課題等に関する情報を収集した。調査対象はゲーム等のコンテンツ業界の企業で、30社から回答を得た。調査手法としては、紙媒体及びオンラインフォームにおけるアンケート形式とした。本調査の結果は、企業によるニーズを把握し、学習ターゲット・めざす人材像などの具体化と、カリキュラム及び実施モデルの構築に活用する。

「【調査B】コンテンツ及びIT、情報通信系企業における外国人材受け入れ事例調査」では、コンテンツ及び分野上関連があるIT、情報通信系企業を対象に外国人材受け入れの問題に関する情報収集を行うことを目的とし、外国人材受け入れの際に取り組んだ点、問題点やその対処法等に関する情報を収集した。また、併せてゲーム等のコンテンツ業界における外国人材の現在の状況や今後のニーズ、傾向についても意見を求めた。調査対象はコンテンツ及び分野上関連があるIT、情報通信系企業であり、合計15社に調査を行った。調査手法としてはヒアリング調査を採用とした。本調査から得られた成果をもとにケーススタディや学習テーマ等を具体化し、学び直し講座のカリキュラム、教育内容開発に活用する。